このたびは「むてんかのこと」に足を運んで頂きありがとうございます。
管理人のKOTOママです。
2024年の8月頃、特に都市部のスーパーからお米が消えましたよね。
無かったねー。今でも前に比べるとちょっと減ってる気がするし、何より値段も上がったよね。
そもそも何で米騒動が起きたんだと思いますか?
うーん…この夏の酷暑の影響とか、南海トラフが起きるからと言って人が買い占めたとか、インバウンドの需要が増えたとかそんな風に言われてるよね?
その影響も全くないとは言えませんが…お米が棚から無くなる理由としてはわずかな要因と言えます。もっと本質的な問題は、このようなわずな事情が変化しただけでお米が足りなくなってしまっている程に減らされた「お米の生産量」がベースにあると言えそうなんです。
お米自体が作られなくなってきているってこと?
そうです。ただ生産量が減っているという状況は今年始まったことではありません。令和の米騒動に至るまで米不足になったもっと直接的な要因は別にあると考えています。まずはどのようにお米の生産量が減ってきたのかを見ていきましょう。
お米の生産量が減っているって本当なの?
お米の生産は1960年代後半には年間1400万トンを超えていました。
2023年はどうでしょうか。それが661万トンです。半数以下に減ってしまいました。
1960年代後半の人口は、1億人弱です。
2023年の人口は…1億2500万人程です。
人口はさほど変わらないのに、お米の生産量がそんなに減っていたなんて…
今の方が人口が多くて、お米の生産量は半数以下。いくら日本人の米離れが進んだとしても、これではちょっとした需給の変化に対応できません。
そもそもなんでお米の生産量って減ったの?
政府による減反政策
意図的に減らしてきたってことか…そりゃー減るよね。さすがに今はもう減反政策はやっていないんでしょ?
形を変えた減反政策
2018年に廃止されましたが、実はまだ終わっていません。2018年以降も形を変えた減反政策は行われています。
形を変えた…?
例えば…
・田んぼを畑に転用したら補助金が出る
・人間用のお米ではなく飼料用のお米として出荷したら補助金が出る。
という形で行われているので、お米の生産だけをしている農家よりも畑に転用してしまった方がお金になるということで、そちらに流れてしまう農家の方もいるようなんです。
今でも減反政策は続いているということだね。でも一体何のために?
「お米の値段を上げるため」です。
そっか…需要が不足している方が値段は上がりやすいよね。農家さんの保護のためには仕方ない…のか?
国内のお米の値段が上がることで得をするのって一体誰なんですかね。
それは…お米作りをしている農家さんじゃないの?
米農家の倒産、休業件数が2024年の1~8月の間で過去最多ペースであるということです。農業に必要な肥料や農薬の価格が高騰してしまっているためということですが…本当に農家の保護をしたいなら、このまま減反政策を進め、お米の価格を上げるという政策だけして良いのでしょうか?
確かに疑問が残るね
純粋に農家を保護したいという目的があるのなら、お米の値段が下がった分、農家に直接一定の所得補償をした方が農家と消費者にとっても良いと思いませんか。
減反政策って実は…
・農家には補助金を出す(減反政策):納税者負担が増える
・米価を上げる :消費者(≒納税者)負担が増える
って納税者(≒消費者)に二重の負担になるんですよね
本当だね。
なぜお米の価格にこだわるのか?
農家に直接保証してしまったら(お米の価格が下がってしまったら)都合の悪い方がいるということ?と想像してしまいます。例えばJA等の中間業者です。
そういえば…農林水産省から一向に備蓄米が放出されないってのも違和感あるもんな…
JAが農林水産省の天下り先というのは有名な話ですよね。
JAと農林水産省によってお米の「価格」を吊り上げるために生産調整を進めてきた…備蓄米を放出してしまったら、お米の価格が下がるので放出しないのでは?…と推測してしまうは考えすぎでしょうか?
令和の米騒動が起きた本当の原因とは…?
これまでもお米の減反政策は進めてきましたが、今回の「令和の米騒動」にまで発展するに至った「米不足」と「お米の価格高騰」はこんな背景も絡んでいるのではないかと思うんです。
①農林中金の赤字の影響
2024年の6月頃にこんなニュースが話題となりました。
赤字に転落したというニュースが5月。米の価格が急騰したのが6月です。ちなみに前年比でお米の価格は6割上昇していますが、これは過去最大の上り幅です。
農林中金は、農協の下部組織です。農協がお米の価格を吊り上げることで農林中金を助ける側に回っているというのは考えすぎでしょうか。
運用の損失分を、お米の価格を高騰させることで補填しようということか…
②お米の先物取引の開始
2024年8月13日大阪の堂島取引所で85年ぶりに、お米の先物取引が再開されました。
相場の安い時期にお米を買って大量に保管し、米不足にすることでお米の価格を吊り上げるということが可能になった訳です。ある勢力によってお米の買占め(=お米の価格のつり上げ)が行われたと思うのは不自然なことでしょうか…?
お米の価格が上がった方が都合の良い人たちがたくさんいるんだね。米不足になった時期もリンクしすぎている…
政策や一連の流れを見ていると日本人と、日本の食、農家を守る意思みたいなものが感じらません。
種子法廃止や、種苗法の改正の影響もあり、日本の食料自給率はますます下がっていきます。このままの状況が続けばお米が不足していくこと、価格が下がらないことも想像に難くないと思います。
これを食い止めるためにも、私たち一人ひとりがまず現状を知る必要があります。
KOTOママ家では、出来る限り直接農家さんからお米を購入するようにしています。 無農薬のお米は高いですが、お米の値段が高騰している今、そこまでめちゃくちゃ高い!とは感じなくなってきました!
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