このたびは「むてんかのこと」に足を運んで頂きありがとうございます。
管理人のKOTOママです。
今回取り上げたい話題は「種子法」について。
種子法って何だろう‥?
種子法って何?
この法律のおかげで日本のお米の国内受給率は98%を保っています。
自分の畑で取れた作物から種を採る方法もありますが、通常の米作りの合間に優良な種作りをすることは現実的ではありません。
そのため優良な種を安価で供給できるよう「種作り」を国が主導し「地域ごとの土壌や気候に適した品種」を育てることになりました。
このおかげで私たちは「安価」で「多種多様な」お米を頂くことが出来るという訳ですね
え??何で??
多様なニーズに対応するために種子作りにも民間の力を借りる必要がある。しかし法律のせいで種の販売価格が安すぎて民間企業と国が対等に競争できないという理由からです。
種子法の代わりに出来た法律(農業競争力強化支援法8条4項)では、
「これまで国や県が開発してきた米の品種とその関連情報を民間企業に提供せよ」
と書いてあります。
しかし…です。種子の開発には手間と資金が必要なので一般の企業(農家)が行うのは現実的ではないんです…
そうだよね。そもそも一般の農家が合間に優良な種子作りをするのが困難だからって理由で種子作りを保護していた訳だったよね
そうでしたよね…つまりコメの種子開発は資金力のある企業、例えば旧モンサント社のようなグローバル種子企業等しか参入できなくなる可能性が高いです。
グローバル種子企業がコメを開発するとどうなる?
企業が利益を追求した米作りを行うと手間がかからず大量に収穫できる品種に集約されていくことが予想されています。
従来の多様性は無くなり、
・大量生産で画一的なお米を作れるが子孫を残せないF1種米
・農薬に強い遺伝子組み換え米
等に切り替わる可能性が指摘されています。
現に法律で守られていなかった野菜の種は大企業が独占しその99.5%が子孫の残せないF1種になりましたよね。(詳細はこちらのブログにて)
せっかく高い水準を保っていたお米の国内自給率が下がってしまう未来が予想出来るね
まとめ
国によって守られてきた私たちの主食であるお米。
その要が「日本人を二度と飢えさせない」という理念のもとに作られた「種子法」でした。
しかしその種子法が民間企業の参入という目的で廃止されました。
結果、今後は種子作りが大企業にって代わられる可能性が高くなります。
このような大企業の不利益になるような情報はテレビでは報道されません。
情報は隠されています。
私たちに出来ることは、まずはこの事実を知ること。
日本の種を守るために活動をしている方々もいます。
日本の種子(たね)を守る会
国に代わって種子条例という形で地域の種を守る動きも出てきています。
そして、本当に消費者にとって価値のあるものを選ぶ力を持つことだと思っています。
↑KOTOママはこちらの本を読んで種のことを勉強しました。
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