自分の畑で採れた畑を使ったら法律違反?種苗法改正の釈然としない改定理由

知らなきゃ怖い食の裏

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KOTOママ

現在大阪市内在住、1985年生まれです。
東京、埼玉、栃木、大阪、福岡に住んだことがあります。
家族は夫と、未就学児の娘が1人います。

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種子法改正に続き種苗法の改正についていきたいと思います。
2020年12月に種苗法が改定されました。

どのように変わったのか。簡単に言うと…
自分の畑で育て採った種には「特許」が必要で、それがないと勝手に種を取ったらダメですよ、という内容に変わりました。

とりさん
とりさん

えー、自分の畑で採れたものでも??

KOTOママ
KOTOママ

これまで自家採取は禁止されていませんでしたが、今回の法律の改正によって、自分の畑で採れた種を使用して農作物を作って売ってはいけないという法律に変わってしまったのです。

とりさん
とりさん

何でそんな風に変わったの?

農水省は「日本で開発された種が勝手に海外に持ち出され販売されることを防ぐため」としています。種を登録制にし、育成権者を保護するための制度であると説明しています。

とりさん
とりさん

確かに昔、中国や韓国に、シャインマスカットやイチゴを取られたって事件があったよね…じゃあこの法改正は農家を守るためには仕方ないことなのかな…

KOTOママ
KOTOママ

それが理由とされていますよね。しかし建前上の理由に思えて仕方ありません

とりさん
とりさん

ん?たてまえ…??

KOTOママ
KOTOママ

よく調べてみると、種苗法の改正ではこれらの事態は「防げない」ということが分かってきました。抜け道があります。

種苗法改定の本当の目的とは…?

その抜け道というのが…

「『UPOV条約』の締結国間であれば種苗の持ち出しは許容されている」ということです。

UPOVというのは種苗開発者の知的財産権を守る国際条約です。

ここで問題になってくるのが…
種苗法は「国内法」ということ。そしてUPOVは国際条約です。
条約は国内法に「優位する」という学説が一般的です。

  国際条約  >  国内法(種苗法)

いくら種苗法で種自体の採取を禁止したとしても、
国際条約によって持ち出しが認められている以上、それは止めることは出来ないのです。

KOTOママ
KOTOママ

試験目的や他品種を育成する目的での持ち出しは許容されているので、この目的で持ち出したと主張されてしまったらアウトですよね。
ちなみにシャインマスカットやイチゴで問題になった中国や韓国はUPOV加盟国です。

とりさん
とりさん

確かに、国内法では限界があるよね。じゃあいくら種苗法で制限しても全然意味ないじゃん…

KOTOママ
KOTOママ

これを防ぐ唯一の手段としては、現地で先に品種登録をしてしまう、ということになります。シャインマスカットについても現地で品種登録を先にしていれば良かったのにそれを怠っただけ…という話になるんですよね。

引用:わが国の植物品種を保護する~海外における品種登録~(農林水産省食料産業局知的財産課 種苗室長 中山 知子)

農林水産省自身も「種苗の国外への持ち出し防止は困難」「海外において品種登録を行うことが必要」と言っているんですよね。

KOTOママ
KOTOママ

そもそも改定前の種苗法でも21条4項で海外への持ち出しは禁止されていましたから、なぜ自家採取を禁止するという内容の改定をわざわざして、それが海外への流出につながるという説明になったのか、本当に疑問です。

とりさん
とりさん

それがさっき言っていた建前か…

KOTOママ
KOTOママ

そうです。日本の種が海外に流出することを本気で懸念しているのであれば、種苗法の改正ではなく、現地での品種登録を徹底的にする方向に力をいれるはずですよね。農家を守るという言葉を利用して、本当の目的を上手く隠していると思わずにはいられません。

とりさん
とりさん

じゃあ一体種苗法の改正って何のために行われたの?

KOTOママ
KOTOママ

これらは種子法の廃止と一緒に流れを追っていかないと見えてきません。

※種子法改正についてはこちらをご確認下さい。

種子法廃止。そして農業競争力強化支援法(8条4項)、極めつけは種苗法の改正…。

これらは、個々人の農家(日本国)から民間(グローバル企業)へ「種の権利」を引き渡すための大きな流れの中で起きている出来ごとだと考えられます。

種子法の廃止により公共の種を無くしていきます。
その種を民間(グローバル企業)に譲渡します。
そして種苗法の改正により種の自家採取を禁止していくという流れになりますね。

これまでの流れも含めて「なぜ種苗法が改正されたのか」ということを考えていくと…
グローバル企業の利益のため?という答えが出てきてしまいます。

KOTOママ
KOTOママ

「種を制するものは世界を制す」という言葉がありますが、世界の種を自分たちだけのものにしようとしている勢力があるのではないかと疑いたくなります。

少し長くなったので次回に続きますが…
ではそんな種苗法が改正されると、私たちの暮らしにどんな影響があるの?」ということについてこちらで続きをお話をしていきたいと思います。

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