世界と逆行する農薬大国日本。世界一売れた農薬の秘密の話。

知らなきゃ怖い食の裏

このたびは「むてんかのこと」に足を運んで頂きありがとうございます。
管理人のKOTOママです。

KOTOママ

現在大阪市内在住、1985年生まれです。
東京、埼玉、栃木、大阪、福岡に住んだことがあります。
家族は夫と、未就学児の娘が1人います。

KOTOママをフォローする

さて農薬について。
簡単にはじめられる無添加生活と書いていますが、小難しい話になりそうな予感の農薬。
しかし、ここに触れない訳にはいきません。

興味のある方、ついてきてください!

とりさん
とりさん

そもそもさ、国産のものって安全じゃないの?

KOTOママ
KOTOママ

安全ってイメージがありますよね。
もちろん安全なものもありますが…農薬に関しては完全にNOです。

日本は「農薬」大国です。
日本の野菜は農薬の問題でEUへ輸出できないものも多いんですよ。

とりさん
とりさん

そんな…

まずは世界一売れたとされる農薬ランドアップの秘密から。

ラウンドアップって何?

グリホサートを主成分とする「ラウンドアップ」はモンサント社(現バイエル社)が開発。
ラウンドアップの主成分はグリホサートです。
ラウンドアップは遺伝子組み換え作物とセットで販売されています。
ちなみにモンサント社は遺伝子組み換え種子の90%を握っています

ラウンドアップには強い除草効果があるので、畑にまくと全ての雑草は枯れます。
しかしこの「ラウンドアップに耐性を持つよう遺伝子組み換えされた作物だけ
は枯れません

ラウンドアップは当初は「安全な農薬」だと言われて発売されました。

KOTOママ
KOTOママ

対象作物は枯れず、周りの雑草だけきれいに枯らしてくれる健康被害もない
最初はそんな夢のような商品だと注文が殺到したんです。

しかし次第にこのような懸念が指摘されることになります。

2015年WHOの
国際がん研究機関
ラウンドアップはヒトに対して発ガン性があると発表
2018年カリフォルニア地裁裁判でラウンドアップががんを引き起こす可能性があるとするモンサントの秘密文書が明らかになる。
モンサント社敗訴
2019年アメリカ連邦裁判所発ガンの原因がラウンドアップにあるものとの訴えを認める判決
※その後も続々と提訴が続いている
2019ブリティッシュ
メディカル ジャーナル
グリホサートは発ガン性に加え、環境ホルモン作用があり出生異常
脂肪肝のほか、自閉症になるリスクが高いことを提示。
2019国際産婦人科連合グリホサートの世界的廃止を呼びかけ

このように裁判結果や毒性を示すいくつもの研究結果を踏まえ、
『国際的にはグリホサート禁止の勢いが強まって』います。

コロンビア、スリランカ、EU諸国、ベトナム、タイ・・・等
グリホサートを禁止にしている国も数多くあります。

米国では現在、グリホサートを有効成分とする除草剤を使用し続けた結果、がんの一種である非ホジキンリンパ腫を発症したなどとして、モンサントを訴える民事訴訟が1万件以上起こされている。因果関係を認めて同社に数十億円という巨額の賠償金支払いを命じる判決が2018年8月以降、相次いでおり、親会社バイエルの株価が急落する事態となっている。

2019/7/25(木) yahooニュースより

KOTOママ
KOTOママ

それに対して日本はどうでしょうか?

2017年 日本の厚生労働省

グリホサートの残留基準値を大幅に緩和
小麦は6倍、ソバは150倍、ひまわりの種子、オイルシード等は400倍

とりさん
とりさん

完全に…世界の流れと逆行してるね…

ラウンドアップ、どうしても安全な気がしませんよね。
日本はどうして規制を緩和したの?どういう理屈があるのでしょうか?

日本はあくまでも「安全性に問題がない」という立場を崩しません

とりさん
とりさん

え?これだけの裁判例や研究結果、各国の動向を無視して…?

日本の見解を見てみましょう。

「ラウンドアップ製品の有効成分グリホサートは、内閣府の食品安全委員会をはじめとして世界各国の規制機関から人体への安全性が確認された成分です。」

内閣府食品安全委員会が行った発ガン性試験によりラウンドアップ製品の有効成分「グリホサート」の発ガン性は否定されています。

米国環境保護庁は、ラウンドアップ製品の有効成分「グリホサート」に対し、いかなる人体への健康リスクも認めていません

欧州化学機関はラウンドアップ製品の有効成分「グリホサート」に対し、発ガン性、変異原性、生殖毒性、遺伝毒性のいずれも存在しないと結論づけています。

ここで何かおかしなことに気が付きませんか?

KOTOママ
KOTOママ

グリホサートについて安全性は確保されてると言ってるけど、
肝心の「ラウンドアップ」については言及されていないんです。

とりさん
とりさん

ラウンドアップ=グリホサートではないの?

純粋な「グリホサート」単体には除草効果はないと言われています。
グリホサートは水溶性なので脂質が主成分の細胞膜を通過することが出来ないのです。
そこで界面活性剤等を添加して細胞膜に浸透するようにしたのが「ラウンドアップ」です。

界面活性剤の他にも色々混ぜて商品を作っているようですが「保護すべき企業秘密」として非公開とされています。

KOTOママ
KOTOママ

あくまでもラウンドアップの主成分「グリホサート」に対して
安全性を認めて
という見解でしたよね。

※有効成分であるグリホサート自体にも毒があると言っている研究機関もあります。その見解の相違も本来は見逃せませんが…一旦置いておき先に進みます。

問題なのは、農薬の安全を決める毒性試験は、
実際に使われる農薬製剤ではなく、基本的には「原液」で調べられるということです。

とりさん
とりさん

え?そうなの…?

KOTOママ
KOTOママ

完成品のラウンドアップは、有効成分のグリホサートより
100倍以上毒性が高いことがあると複数の研究者が指摘しています。

それにもかかわらず、
日本の安全性の審査も主剤(原液)のみの評価で残留基準を決めているのです。

この検査方法で良いの?という疑問はぬぐえません。

公的な研究機関が大丈夫と言っているから大丈夫…?本当にそうなのでしょうか。
私たち一人ひとりが情報を得て判断していく必要がありそうです。


コメント

タイトルとURLをコピーしました